まだ火曜日だというのに、早朝出勤の途中でまたも寄り道を考えていた。
先日、久しぶりに中央での勝ち馬が出た宮崎県産の競走馬・サイレントビート。
その生産地である戸田ゆりこ牧場も、私の職場から車で10分という絶好の位置にある(笑)

<戸田牧場前の道路・宮崎県都城市・戸田ゆりこ牧場>
「馬見に来たのね?今から出すところじゃが、見ていきないよ(見ていきなさい)」
以前訪ねた時と同じ、手拭いを頭にかぶったもんぺ姿のお婆さんが、突然の訪問にも快く応じてくださった。
雨上がりの走路の内側にある小さな厩舎には、4〜5頭のサラブレッドが朝の飼葉をおいしそうに食べている。

<雨上がりの走路・宮崎県都城市・戸田ゆりこ牧場>
イシノサンデー産駒に繁殖牝馬が2頭、古馬らしき馬が2頭。
まだまだ幼いイシノサンデーの栗毛馬は、私に近づき肩に「ガブリ」と噛みつき前掻きを始めた。
「次は30日のひまわり賞を走るわ」
肩をかじられたままの私に、お婆さんがサイレントビートの話や馬主さんが牧場に馬を見にきてくれる話をしてくれた。

<キサスキサスキサス号・宮崎県都城市・戸田ゆりこ牧場>
「それがキサスよ。牝馬で一番強かった」
私の隣で飼葉を食べている繁殖牝馬は、荒尾で24連勝を含む31連続連対を記録した「女傑」キサスキサスキサス号ではないか!
「ロドリゴデトリアーノの仔がお腹におるよ」
2006年に引退し、繁殖に上がったとは聞いていたが・・・ここで会えるとは思わなかった。
競走馬としても遅咲きだったキサス母ちゃん。
サイレントビートの活躍も手伝って、これでまた来年の九州セールや夏の小倉開催が楽しみになった。
「おまえもしっかり走れよ」
さっきまで私の肩に噛みついていた栗毛馬の首筋をポンと叩いて戸田牧場を後にした。
<2008年8月19日・文と写真・神鳴志宝>
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